ミラノで見た猫は、たった一匹
パケージツアーは朝が早いのが難点だ。2015年2月9日朝の8時にミラノのホテルを出発し、市内観光となった。
ミラノといえば、世界四大コレクションの一つ、ミラノ・コレクションや家具のデザイン、ガレリアやドゥオモの優美さがピカイチだ。そんな街で大型犬を連れ散歩する人は見かけるが、なかなか独り歩きのニャン公の姿を見る事は出来ない。海外に出ると異国の猫をカメラに収めるのが吾輩のミッションではあるのだが、北イタリアの寒い冬の真っただ中では、外出中の猫を期待する方が無理というものだろう。
ぶつくさ一人御託を並べて頭の中でグルグル回しながら現地ガイドの後をついて行くと、スフォルツェスコ城という古城に到着した。1450年にミラノ公爵のフランチェスコ・スフォルツァがヴィスコンティ家の居城を改築して建設した城塞だという。そして二つのレンガ造りの円筒形の塔は、レオナルド・ダ・ヴィンチの設計だと聞いて、慌ててカメラを向けた。
お城は市立博物館になっていて、かのミケランジェロが亡くなる三〜四日前まで、彫り続けていたという未完の「ロンダニーニのピエタ」という遺作の彫刻やダヴィンチの隠された壁画など必見のものがあるという説明だけで、時間がないので通りすぎなければならない空しさ。嫌だねぇ。
おまけに、この城には猫が200匹あまり棲んでいると聞き、ふと「その餌代はミラノ市でみて(負担して)いるのかな?」と考えながら、回りを見渡しては見たものの、日向ぼっこをしているたった1匹の猫を目撃しただけというお粗末な結果となった。その猫が「あなたはどちらのお国の人?」と云ってるような顔をして吾輩を見た。
ミラノといえば、世界四大コレクションの一つ、ミラノ・コレクションや家具のデザイン、ガレリアやドゥオモの優美さがピカイチだ。そんな街で大型犬を連れ散歩する人は見かけるが、なかなか独り歩きのニャン公の姿を見る事は出来ない。海外に出ると異国の猫をカメラに収めるのが吾輩のミッションではあるのだが、北イタリアの寒い冬の真っただ中では、外出中の猫を期待する方が無理というものだろう。
ぶつくさ一人御託を並べて頭の中でグルグル回しながら現地ガイドの後をついて行くと、スフォルツェスコ城という古城に到着した。1450年にミラノ公爵のフランチェスコ・スフォルツァがヴィスコンティ家の居城を改築して建設した城塞だという。そして二つのレンガ造りの円筒形の塔は、レオナルド・ダ・ヴィンチの設計だと聞いて、慌ててカメラを向けた。
お城は市立博物館になっていて、かのミケランジェロが亡くなる三〜四日前まで、彫り続けていたという未完の「ロンダニーニのピエタ」という遺作の彫刻やダヴィンチの隠された壁画など必見のものがあるという説明だけで、時間がないので通りすぎなければならない空しさ。嫌だねぇ。
おまけに、この城には猫が200匹あまり棲んでいると聞き、ふと「その餌代はミラノ市でみて(負担して)いるのかな?」と考えながら、回りを見渡しては見たものの、日向ぼっこをしているたった1匹の猫を目撃しただけというお粗末な結果となった。その猫が「あなたはどちらのお国の人?」と云ってるような顔をして吾輩を見た。
ピサの黒猫のおもてなし
2015年2月11日。話は地図の上で斜めにビュ〜ンと飛んで、フィレンツェから100kmあまり西に移動した、あの有名なピサの斜塔を訪れた。バスの駐車場からゾロゾロ歩いて14〜5分、ピサのドゥオモはピサの中心街から離れた郊外にあるようで、周辺には住宅もまばらだ。寺院の敷地に入った途端、青々とした芝生広場の中に洗礼堂、礼拝堂、そして一番奥には、教科書に載っていたガリレオ・ガリレイゆかりの斜めに傾いた塔が目に飛び込んできた。「ワァア、本当に傾いている!!!」
ちょっとした感動を味わっての帰り道、ふと見ると民家の玄関にニャン公がちょこんと座っていた。どうやら飼い猫のようで、吾輩をジッ〜と待っていてくれたように目配せをした。そのシャッターチャンスを見逃さないのが吾輩の才能だと言いたいところだが、一瞬その猫が目を瞑ってしまったらしい。
そうなると黒猫の顔が真っ黒で、どちらを向いているか判らぬ写真となり、撮り直しをしなくてはならない。吾輩は、その黒猫が目を瞑(つむ)ったのも露知らず、たまたま指が当たって二度シャッターを切ったらしく、幸運なことに瞬時に説明にある2種類の写真が撮れる結果となったのだ。運を呼ぶのも吾輩の一つの才能であるに違いない。
何だか回りくどい話となったが、撮影を終えて「ご苦労さん、こっちへおいで」と声をかけたら、門扉の外に立つ吾輩の足下近くにやってきた。
ちょっとした感動を味わっての帰り道、ふと見ると民家の玄関にニャン公がちょこんと座っていた。どうやら飼い猫のようで、吾輩をジッ〜と待っていてくれたように目配せをした。そのシャッターチャンスを見逃さないのが吾輩の才能だと言いたいところだが、一瞬その猫が目を瞑ってしまったらしい。
そうなると黒猫の顔が真っ黒で、どちらを向いているか判らぬ写真となり、撮り直しをしなくてはならない。吾輩は、その黒猫が目を瞑(つむ)ったのも露知らず、たまたま指が当たって二度シャッターを切ったらしく、幸運なことに瞬時に説明にある2種類の写真が撮れる結果となったのだ。運を呼ぶのも吾輩の一つの才能であるに違いない。
何だか回りくどい話となったが、撮影を終えて「ご苦労さん、こっちへおいで」と声をかけたら、門扉の外に立つ吾輩の足下近くにやってきた。
あまりにも少ない猫写真で申し訳ない。それでは心苦しいので、大サービスで吾輩秘蔵のヴェローナのジュリエットの家、ヴェネツィアのカーニバル、ミラノのスフォルツェスコ城、フィレンツェの大聖堂とピサの斜塔それぞれの都市の取って置きの写真をお見せしよう。
もうひとつ、*ミラノとピサの猫写真は、旧ホームページの加工写真をスクリーンショットで撮り、サイズ加工したためボケています。どこを探してもoriginal dataがみつからず、がっくりです。ご容赦を。